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マーケティング実践ガイド
~売れる仕組みを作る戦略とは~

越境ECにおける
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~売れる仕組みを作る戦略とは~

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越境ECにおけるマーケティングの重要性

越境ECとは、インターネットを通じて国境を越えて商品を販売するビジネス形態です。世界のB2C越境EC市場は2025年時点で約1.2〜1.5兆ドル規模(各調査機関推計)に達しており、2030年までの継続的な成長が見込まれています。今や日本企業にとって大きなビジネスチャンスの一つとなっています。
しかし、越境ECに参入する企業数が増える一方で、「単に海外プラットフォームに出品するだけでは売上が出ない」という現実が浮かび上がっています。2025年の市場を振り返ると「量から質への転換」が重要な特徴であり、マーケティング・物流・カスタマーサポート・データ分析といった運用全体を最適化した企業ほど、売上・利益ともに前年を上回る結果を出しています。

越境ECと日本国内ECとの決定的な違い

国内ECと越境ECの大きな違いは「ブランド認知がゼロからのスタート」であるという点です。

比較項目 越境ECにおける特徴
ブランド認知 原則ゼロからのスタート。能動的な認知獲得が必須
言語対応 翻訳だけでなくネイティブで自然な表現が必要
文化・習慣 色・写真・訴求ポイントが国によって大きく異なる
決済方法 現地で普及している決済手段への対応が必須
競合環境 現地ブランド+グローバルブランドとの同時競争
物流・関税 配送遅延・関税への不安が購買障壁になる

このような背景から、越境ECにおける能動的なマーケティング活動の重要性は、国内EC以上に高いと言えます。商品を「置く」だけではなく、「見せ、伝え、信頼させる」仕組みを設計することが売上の前提条件となります。

施策を打つ前に必ず行うべき準備

準備不足の状態での広告出稿は予算の浪費に繋がります。いくら優れた商品でも、市場・競合・顧客像の分析なしに費用をかけて、大きな成果は期待できません。以下のステップを必ず踏んでください。

① ターゲット国・エリアの選定

まず「どの国・地域で売るか」を明確にします。2026年時点で注目すべき主な市場は以下の通りです。

② ペルソナ設計(現地の生活様式への適合)

「日本で売れているから」という理由ではなく、現地のZ世代やミレニアル世代が何を価値とするかを深堀りします。

③ 現地競合の価格・訴求分析

自社商品と競合する現地ブランド・グローバルブランドの価格帯・訴求メッセージ・商品ページの構成を調査します。「競合より10%安い」だけが差別化ではありません。日本製品の強みである「品質・信頼・こだわり・物語性」をどのように訴求するかが、価格競争を避けた付加価値型マーケティングの出発点です。

【手法別】越境ECの主要マーケティング施策と特徴

越境ECで活用できるマーケティング施策は複数ありますが、それぞれに向き不向きがあります。自社の状況に合った施策を組み合わせることが成功の鍵です。以下に主要な手法のメリット・デメリット・費用感・即効性を整理しました。

手法 特徴(2026年トレンド) 即効性
Web広告 「Power Pack」戦略:全自動のPMax広告と、最新のAI Max for Search(意図を汲み取る検索広告)を組み合わせ、コンバージョン向上を狙う。
SNS運用 「ファンづくりの土台」:低コストでブランド認知を拡大。ターゲット国に適した媒体選定が成功の鍵(中国:RED/WeChat、欧米:TikTok/Instagram等)。 △〜◯
KOL/インフルエンサー 特にアジア圏で重要。DHL2025調査(※1)でも、現地の「信頼できるレビュー」が購買を左右するとされている。
海外SEO ネイティブもしくは現地商習慣を理解したキーワード設計が必須。中長期的な無料流入源となる資産型施策。

① Web広告(リスティング広告・SNS広告)

Web広告は即効性に優れた施策です。

項目 内容
メリット ・即効性が高い
・ターゲット精度が高い(地域・言語・興味関心で絞り込み可能)
デメリット 予算がなくなると流入がゼロになる、広告費が高騰しやすい
費用感 月5万円〜(テスト)→成長フェーズでは月20〜100万円以上が目安
即効性 ◎ 出稿翌日から流入・成果が出始める
注意点 中国向けはBaidu広告やWeChat広告など、国によってメインのプラットフォームが異なる場合、それぞれに出稿が必要

Google広告(Performance Max)やMeta広告(Facebook/Instagram)は、AIによる自動最適化が高度化しています。特にGoogle広告に関しては、2026年時点では「PMax+AI Max for Search Campaigns」の「Power Pack」戦略が有効な手法の一つとされています。

② SNS運用

ソーシャルコマース市場は急速に拡大しており、複数の調査機関が数千億〜1兆ドル超の規模に達していると報告しています(2025年)。また国ごとに主流のプラットフォームが異なるため、進出先に合わせたSNS選定が不可欠です。
・中国:Weibo、WeChat、RED(小紅書)、Douyin(TikTok中国版)
・東南アジア・欧米:TikTok、Instagram、YouTube
・台湾・日本カルチャーファン層:Instagram、LINE

項目 内容
メリット 低コストでグローバルにブランド認知を拡大できる、ファンコミュニティ形成が可能
デメリット 成果が出るまで時間がかかる、継続的な更新工数が必要
費用感 運用工数のみであれば低コスト。代行の場合は月10〜30万円程度
即効性 △〜○ 投稿が拡散されれば一気に認知が広がることもある

コストを抑えたい場合、「まずは公式SNSから」というアプローチがおすすめです。ブランドの個性を直接伝えるために非常に有効です。ただし、ブランドの存在を知らない人が大多数ですので、現地で使われているハッシュタグを調査し、現地言語での発信が必要です。

③ インフルエンサー・KOL(Key Opinion Leader)施策

KOLとは「特定分野に専門的な知識・影響力を持つ人物」のことで、特に中国・東南アジアでのマーケティングで重視される概念です。越境ECでは現地消費者がレビューやソーシャルプルーフへの依存度が特に高いため(DHL2025調査 ※1)、KOL活用は信頼構築と購買促進の両面で有効です。
・中国市場:RED(小紅書)、Douyin、Weiboのマイクロ〜ミドルKOLへの分散投資が主流
・欧米市場:YouTubeやInstagramのインフルエンサーによる製品レビュー
・アフィリエイト×KOLの組み合わせが費用対効果の面で高評価(2026年版トレンド)

項目 内容
メリット 現地消費者から見た「身近な信頼情報」として訴求力が高い。ブランド認知と購買を同時に促進
デメリット 費用対効果が測りにくい、フォロワー買い・炎上リスクに注意が必要
費用感 マイクロKOL:1投稿あたり数万円〜。トップKOL:数十〜数百万円
即効性 ○ 施策直後から認知と流入が増えることが多い

④SEO対策(海外・多言語SEO)

海外SEOは「各国の検索エンジンに最適化されたキーワード設計」と「ネイティブが読んで自然なコンテンツ」の組み合わせが必要です。単に日本語の記事を英語に翻訳しただけでは効果は限定的です。

項目 内容
メリット 中長期で安定した自然流入が見込める、ブランドの信頼性向上に寄与
デメリット ・成果が出るまで3〜6ヶ月以上かかる
・ネイティブライターや多言語CMS対応にコストがかかる
費用感 コンテンツ制作費・ライター費として、1記事数万円✕記事数のコスト感(目安:月10万円〜)
即効性 △ 効果が出るまで時間がかかるが、一度上位表示されると継続的な流入源になる
注意点 中国向けはGoogle SEOではなくBaidu SEO対応など、現地の検索エンジンに合わせた対策が必要

⑤ メールマガジン・メールオートメーション

メールマーケティングは2026年現在も有効な施策であり、特にLTV(顧客生涯価値)の最大化を目指す上で欠かせないツールです。カート離脱後のフォローアップメール・注文完了後のレビュー促進・新商品通知などを自動化することで、少ない工数でリピート購買を促せます。
なお越境EC特有の注意点として、DHL2025調査(※1)ではチェックアウト時の予期しない関税・送料がカート放棄の主な原因になっています。送料・関税情報の事前明示をメールでもフォローする設計が不可欠です。

項目 内容
メリット 低コストで高いROIが見込める、既存顧客へのリピート購買促進に適している
デメリット 新規顧客獲得には向かない、スパムフィルターへの対応が必要
費用感 ツール利用料月数千円〜。初期設定の工数は別途
即効性 ○ 開封されれば即座に行動を促せる

自社に適した手法の選び方

上記の施策をすべて同時に実施することは、リソースの面からも現実的ではありません。「予算規模」「フェーズ(立ち上げ期か成長期か)」「目的(短期売上か長期ファン作りか)」によって選ぶべき施策は異なります。

フェーズ別の優先施策

フェーズ 推奨施策
初期(月商〜500万円) 認知獲得のためのPush型(Web広告)を優先し、AI Max for Search等で効率的に露出を広げる。
メールアドレスを獲得できれば、メールマーケティングで顧客育成へ移行する。
ある程度認知が獲得できてきた段階で、翻訳を「コスト」ではなく、CVRを上げるための「投資」と捉え、カルチャライズを止めないこと。
成長期(月商500万〜) 口コミやSEO、KOL施策を並走させ、自律的に売れるPull型の資産を築く。

Push型とPull型の使い分け

マーケティング手法は「Push型(企業側から情報を届ける)」と「Pull型(消費者が検索してたどり着く)」の2種類に大別されます。

種別 手法例と特徴
Push型(攻める施策) Web広告・SNS広告・メールマガジン・KOL施策。即効性が高く、認知ゼロの状態で有効。ただし予算が続く間しか機能しない
Pull型(引き寄せる施策) SEO・コンテンツマーケティング・SNSオーガニック運用。資産が蓄積されるほど効果が増す。成果が出るまでに時間がかかる

越境EC立ち上げ初期はPush型で認知と売上を作り、軌道に乗ったらPull型への投資を並行させるのが定石です。「短期の売上」と「中長期のブランド資産」を分けて考え、予算を配分することが重要です。

成功の鍵を握る「ローカライゼーション」

越境ECマーケティングにおいて、すべての施策の土台となるのが「ローカライゼーション(現地化)」です。単なる翻訳(トランスレーション)ではなく、文化・習慣・感覚に合わせた「カルチャライゼーション」が求められます。どれだけ広告費をかけても、商品ページやSNSコンテンツが現地の感覚とズレていれば、CVRは上がりません。

翻訳だけでは足りない「カルチャライズ」の必要性

機械翻訳の精度は向上していますが、「文法的に正しい翻訳」と「現地消費者の心に響く表現」は別物です。例えば、日本では謙虚さや丁寧さが好まれますが、欧米では製品のベネフィットを直接的・自信を持って訴求するコピーの方が刺さります。また、中国市場向けには簡体字と現地独特のスラングへの対応が必要です。

商品画像・色彩感覚のローカライズ

商品の「見せ方」も国によって大きく異なります。日本では白背景・シンプルな商品写真が好まれますが、中国・東南アジアでは人物(ライフスタイル)が写り込んだ賑やかなビジュアルが高いCVRを出す傾向があります。
色彩については特に注意が必要です。日本では「清潔感=白」ですが、中国では「慶事=赤・金」が縁起の良い色とされます。欧米では「信頼・誠実さ=青」の訴求が有効です。色使いや画像のトーンを現地の感覚に合わせることで、直帰率の低下とCVRの向上が期待できます。

配送・決済への安心感醸成がCVRに与える影響

越境ECにおいて購買の主要な障壁の一つが「不安感」です。「本当に届くのか」「関税はいくらかかるのか」「返品はできるのか」という不安が、チェックアウト直前のカート放棄につながります。

これらの対応はコストがかかりますが、一度整備することでCVR改善と返品率低下に直結します。越境ECにおけるローカライゼーションは「コスト」ではなく「売上につながる投資」と捉えることが重要です。

まとめ

越境ECにおけるマーケティングは、国内ECとは根本的に異なるアプローチが必要です。本記事で解説したポイントを以下に整理します。

2026年以降も越境EC市場は拡大を続けます。「何を、どの国で、どの顧客に、どのように伝えるか」を明確にした戦略的なマーケティングが、競合との差別化と持続的な成長をもたらします。

※本記事は2026年4月時点の情報をもとに作成しています。
越境ECの3つの始め方をわかりやすく比較
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ECモールへの
出店
越境ECサイト
を構築
購入代行モール型 購入代行自社サイト型
導入のしやすさ ECモールに
出店準備が必要
立ち上げに
多大な時間が必要
国内ECに
タグ1行追加のみ
国内ECに
タグ1行追加のみ
運用のしやすさ 海外向け
オペレーションを
整える必要あり
海外向け
オペレーションを
整える必要あり
海外向け
オペレーションを
整える必要なし
海外向け
オペレーションを
整える必要なし
導入コスト 異なる言語で
出店準備が必要
多大な
構築コストが必要
国内ECの活用で
コストを抑えられる
国内ECの活用で
コストを抑えられる
運用コスト 多言語CSや
海外発送など
自社で行う必要
多言語CSや
海外発送など
自社で行う必要
多言語CSや
海外発送など
対応不要
多言語CSや
海外発送など
対応不要
戦略の自由さ ECモールの
ルールに従う必要
自社ECサイトなので
自由に行える
自社ECサイトなので
自由に行える
自社ECサイトなので
自由に行える
ブランディング ブランドイメージの
確立が難しい
自社ECサイトなので
ブランドを
自由に表現できる
モールに遷移する
のでブランド体験が
途切れる
自社ECサイトなので
ブランドを
自由に表現できる
監修sponsored by株式会社ジグザグ
           
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