越境ECの始め方ガイド│EkkyoBiz sponsored by 株式会社ジグザグ
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越境ECの費用

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費用のイメージ

越境ECを始める際には、どの程度の費用がかかるのかを正確に把握しておくことが重要です。構築の方法や販売戦略によって、初期費用と運用コストは大きく異なります。ここでは、代表的な構築方法ごとの費用目安と、運用を始めてから発生するランニングコストについて詳しく解説します。

越境ECの初期費用

越境ECの構築方法には、①越境ECモールへの出店②ECプラットフォーム(ASP)の利用③自社開発(フルスクラッチ開発)の3つの主なパターンがあります。それぞれに特徴と費用感が異なるため、自社の目的やリソースに合わせた選択が必要です。

1.越境ECモール出店

最も参入しやすい方法の一つが、Amazon Global Selling や Tmall Global(天猫国際)などの越境ECモールへの出店です。モールの既存顧客基盤を活用でき、短期間で海外販売をスタートできます。

Amazon Global Sellingでは、月額登録料として39.99米ドル(大口出品プラン)が必要で、これに加えて販売手数料(商品カテゴリーごとに約8〜15%前後)が発生します。複数の国・地域に同時出品しても月額料金は共通ですが、各国の在庫や物流費は別途必要です。

Tmall Globalの場合、中国市場特有の審査や保証金制度があり、初期費用の目安は保証金約25,000ドル年会費5,000〜10,000ドル販売手数料2〜5%が一般的です。ブランド力や販売実績が求められるため、中堅〜大手企業向けといえます。

2.ECプラットフォーム(ASP)

自社ブランドを前面に出したい場合は、ShopifyやMagentoなどのプラットフォームを活用する方法があります。Shopifyは月額利用料が29〜299米ドル(プランによる)と手頃で、テーマやアプリを活用して機能拡張が可能です。

サイト構築費用の目安は、ShopifyやMagentoを利用する場合で数十万円〜数百万円規模。デザインテンプレートを活用したシンプル構成であれば50万円〜150万円程度、カスタマイズ対応を行う場合は200万円〜600万円前後が目安です。大規模な越境ECサイトや多言語・多通貨対応を伴う場合は、1,000万円を超えるケースもあります。

また、既存の国内ECサイトをそのまま活用し、海外販売対応サービス(例:WorldShopping BIZなど)を導入すれば、新規構築なしで、越境対応化が可能です。この場合、サービス利用料や決済手数料などのランニングコストのみで海外販売を始めることが可能です。

Magento(Adobe Commerce)は自由度が高く、独自機能の開発にも向いていますが、構築には高度な技術力が必要です。専門会社に依頼する場合、一般的な構築費用は600万円〜1,500万円程度が目安で、システム連携やセキュリティ強化を含めるとさらにコストが上がる傾向にあります。

3.自社開発(フルスクラッチ開発)

自社独自のブランド体験を徹底的に表現したい場合や、特殊な販売スキームを実装したい場合には、フルスクラッチ開発が必要となります。要件定義から設計・開発までを一貫して行うため自由度は最も高い一方で、コストと期間も大きくなります。

構築費用の目安は数千万円規模に及ぶこともあり、運用体制の確立やセキュリティ維持にも継続的なコストが発生します。中長期的な戦略として導入を検討する場合、段階的にECモールやプラットフォームから移行する方法が現実的です。

越境ECの運用・ランニングコスト

サイト構築後も、運用にはさまざまなランニングコストが発生します。主な項目は以下の通りです。

特に越境ECでは、マーケティング・物流・為替変動の影響を受けやすいため、初期費用よりもランニングコストの最適化が長期的な利益確保の鍵になります。売上規模に応じて、外部パートナーや自動化ツールの導入を検討することも重要です。

越境ECの運用費用

越境ECサイトはオープン後も継続的に運用コストが発生します。初期構築費用と同様に、ECモール・ECプラットフォーム(ASP)・自社開発(フルスクラッチ開発)ごとに、発生する主な費用項目と目安を整理しました。

ECモール

ECプラットフォーム

ECプラットフォームを利用する場合、主なランニングコストは月額利用料と保守・運営コストです。ここでは代表的なものを紹介します。

Shopify

Shopifyは以下のようにプランごとに料金が設定されています。

プラン 年払い(月あたり) 毎月払い Amex手数料(オンライン) 国際カード手数料(オンライン) アカウント数
Basic 3,650円/月(年払いの場合) 4,850円/月(毎月払いの場合) 3.9% + 0円 3.9% + 0円
Grow 10,100円/月(年払いの場合) 13,500円/月(毎月払いの場合) 3.85% + 0円 3.85% + 0円 5
Advanced 44,000円/月(年払いの場合) 58,500円/月(毎月払いの場合) 3.8% + 0円 3.8% + 0円 15
Plus 354,221円/月(3年契約※) 3.75% + 0円 3.75% + 0円 無制限

※為替注記:Plus は $2,300/月。参考換算 1 USD = 154.009 JPY(2025年11月11日)で計算。

決済手数料はカード種別・発行国・契約条件で変動します。

Magento(Adobe Commerce)

運営・保守費は一般的に月数万円〜数十万円が目安。サーバー運用、拡張機能の更新、セキュリティ対策を外部委託するほどコストは増加します。加えて、カスタマーサポート、広告・マーケ施策、梱包資材、在庫保管費なども継続費用として考慮が必要です。

既存ECの越境対応という選択肢

国内向けECをすでに運営している場合は、越境対応サービス(例:Worldshopping BIZ など)を導入し、新規構築なしで海外販売を開始する方法もあります。この場合はサービス利用料中心の運用となり、コストを抑えつつブランドを維持して海外販売を行えます。

自社開発(フルスクラッチ開発)

フルスクラッチ開発による越境ECサイトは、独自性や拡張性を最大限に発揮できる反面、運用体制の維持と技術サポートに高いコストがかかります。ランニングコストの目安は月50万円〜100万円程度ですが、システムの規模や運用方式によっては数百万円規模に達することもあります。特に、社内にエンジニアや保守担当者、他言語カスタマーサポートなどを常駐させる場合は、その人件費が大きな割合を占めます。

決済手数料はPayPalやクレジットカードなどで3〜7%程度が一般的で、導入する決済手段が増えるほど手数料負担も上昇します。さらに、セキュリティ監査、システム保守、サーバー監視、バックアップ環境の整備なども定期的な支出項目となります。これらを怠ると、システム障害や情報漏えいリスクにつながるため、継続的な投資が必要です。

フルスクラッチ開発は自由度が高く、システムを自社の戦略に合わせて柔軟に改善できる点が大きな強みです。ただし、長期的な視点で運用コストを含めた総所有コスト(TCO)を管理し、ROI(投資対効果)を見据えた運営計画を立てることが成功の鍵となります。

見落としやすい費用

越境ECの運営では、構築費用や月額利用料以外にも、販売国・商品カテゴリー・運用方法によって変動するコストが発生します。これらは見落としがちな項目ですが、実際には利益率に大きく影響するため、事前に把握しておくことが重要です。

関税・輸入税

越境ECで販売する際、商品を海外に出荷する場合には輸入税(関税・VATなど)が発生します。原則として購入者が負担しますが、プラットフォームや配送方法によっては出品者(販売者)が立替える「関税込み販売(DDP方式)」を選択するケースもあります。

DDPを選択すると販売者側のコストや手間は増えますが、購入者はあらかじめ支払総額を把握しやすくなります。予期しない追加費用を避けられるため、カゴ落ちの抑制や顧客体験の向上につながる可能性があります。

特に高額商品や嗜好品を扱う場合、関税負担の有無が購入率に影響することがあります。販売国ごとの税制・通関ルールを確認し、価格設定の段階で関税・消費税を考慮しておくことが重要です。

返品・交換コスト

商品不良や誤配送など、販売者側に原因がある場合は、返品や交換対応が必要です。国際配送では往復送料が高額になりやすく、再発送費、再検品費、梱包費、返金処理にかかる手数料なども発生します。

また、返品商品が再販できない場合は在庫損失にもつながります。返品ポリシーを明確に設定し、返品受付の条件や返送料の負担範囲を購入前に表示しておくことが、トラブルとコストの抑制につながります。

システム利用料・ツール導入費

越境ECでは、アクセス解析や在庫連携など国内ECでも使うシステムに加え、多言語対応、為替変動対応、越境物流管理、不正決済検知など、より多機能なシステム運用が求められます。

こうしたツールは顧客体験の向上や運用効率化に役立ちますが、月額費用やライセンス料が積み重なると利益を圧迫します。導入前に必要な機能を整理し、売上規模に合わせて段階的に拡張することが大切です。

翻訳・ローカライズ費用

越境ECでは、商品名や商品説明を翻訳するだけでなく、サイズ表記、成分表示、注意書き、配送案内、返品ポリシーなども販売国に合わせて整える必要があります。直訳では意味が伝わりにくい場合もあるため、現地ユーザーに自然に伝わる表現への調整が必要です。

商品点数や対応言語が増えるほど、翻訳費用やチェック工数は大きくなります。特に食品、化粧品、電化製品などは、誤訳がクレームや規制違反につながる可能性もあるため、重要なページは専門知識を持つ翻訳者やネイティブチェックの活用も検討しましょう。

カスタマーサポート費用

海外の購入者からは、配送状況、関税、返品、サイズ、決済エラーなど、国内ECとは異なる問い合わせが発生します。時差がある国に販売する場合、返信が遅れることで不安やクレームにつながることもあります。

対応言語が増えるほど、翻訳ツールの利用料、外部サポート委託費、社内担当者の工数が増えます。販売開始前に、どの言語で、どの時間帯に、どこまで対応するのかを決めておくことが重要です。

不正決済・チャージバック対応費

越境ECでは、クレジットカードの不正利用や、購入者からの異議申し立てによるチャージバックが発生する可能性があります。チャージバックが認められると、売上が取り消されるだけでなく、商品発送後であれば商品代金と在庫の両方を失うリスクがあります。

不正検知ツールの導入、本人確認、配送先情報の確認、追跡番号の保存などには一定のコストがかかります。しかし、被害発生後の損失を考えると、決済リスクへの対策費も越境ECの必要経費として見込んでおくべきです。

為替変動によるコスト

海外通貨で販売する場合、為替レートの変動によって日本円換算の売上や利益率が変わります。仕入れや運用費を円で支払い、売上を外貨で受け取る場合、為替の動きによって想定より利益が少なくなることがあります。

また、海外サービスの月額利用料や広告費を外貨で支払う場合も、為替変動によって実質的なコストが増える可能性があります。価格改定のルールや為替手数料をあらかじめ確認し、利益率に余裕を持たせた価格設計を行いましょう。

販売方法ごとの費用イメージ比較

プラスの画像

越境ECには複数の販売方法があり、目的やリソースによって最適な選択が異なります。ここでは、代表的な3つの方法「ECモール出店」「自社ECサイト構築」「購入代行利用」について、費用面と運用面の特徴を比較しながら解説します。

ECモール出店

Amazon Global Selling や Tmall Global などの越境ECモールに出店する方法です。既存の顧客基盤と高い集客力を活用できるため、最もスピーディーに海外販売を始められます。初期費用は比較的抑えられ、登録料や保証金が中心です。

一方で、販売手数料(約8〜15%前後)や年会費、物流費などのランニングコストが発生します。また、ECモールの高い集客力を頼る出店社は多く、モール内広告を出さないと目立つことは難しく、また口コミを集めるためのプロモーションコストも売っていくためには必要不可欠です。

商品ページのデザインや販売プロモーションに制限があるため、ブランド表現の自由度は低くなります。短期的なテスト販売や市場調査には向いていますが、長期的なブランド育成には不向きです。

自社ECサイト構築

ShopifyやMagentoなどを利用して自社越境ECサイトを構築する方法です。初期投資は数十万〜数百万円規模で、独自開発(フルスクラッチ)にすると数千万円に達する場合もあります。費用は高くなりますが、サイトデザインや機能を自由に設計できるため、ブランドの世界観を表現しやすいのが大きな強みです。

また、顧客データを自社で蓄積・分析でき、リピーター施策やCRM(顧客関係管理)に活かせます。その一方で、集客は自社努力が必要であり、広告費や運用人件費もランニングコストとして考慮が必要です。中長期的にブランド価値を高めたい企業に適しています。

購入代行利用

すでに国内向けECサイトを運営している企業にとって、導入しやすい方法が購入代行サービスの利用です。越境対応サービス(例:Worldshopping BIZなど)を導入すれば、サイト構築を大きく変更せずに海外販売を始めることができます。

初期費用を抑えつつ、翻訳・決済・海外配送を一括代行できるため、リスクが少なく始められ、さらに、既存のデザインやブランドトーンを維持できるため、ブランド価値を損なわずに海外顧客との接点を広げられます。

越境ECの費用を抑える方法

越境ECの費用を抑えるには、初期費用を削るだけでなく、販売開始後の運用費用や追加費用を膨らませない設計が重要です。最初から多国展開や大規模なサイト構築を行うと、翻訳、広告、物流、サポートの負担が一気に増えてしまいます。

まずは販売国や商品数を絞り、海外からの反応を見ながら段階的に拡張していくことで、無駄な投資を抑えやすくなります。

販売国・商品数を絞って始める

越境ECでは、販売国が増えるほど、翻訳、配送、関税、決済、カスタマーサポートの対応範囲が広がります。最初から複数国に展開すると、売上が立つ前に運用コストが膨らむ可能性があります。

まずはアクセスや問い合わせが多い国、訪日客との接点がある国、既存商品の需要が見込める国などに絞って始めましょう。商品数も売れ筋や海外向きの商品に限定することで、翻訳や在庫管理の負担を抑えられます。

既存ECサイトを活用する

国内向けECサイトをすでに運営している場合は、新しく海外向けサイトを一から構築する前に、既存サイトを活用できないか検討しましょう。購入代行サービスや越境EC支援サービスを導入すれば、既存サイトを大きく変更せずに海外販売を始められる場合があります。

新規構築に比べて初期費用を抑えやすく、ブランドのデザインや商品ページも活かしやすい点がメリットです。まず海外需要を確認し、売上が見込める段階で本格的な多言語サイトや専用サイトを検討する方法もあります。

外部サービスで運用負荷を減らす

翻訳、海外配送、決済、関税対応、問い合わせ対応をすべて自社で行うと、人件費や教育コストが大きくなります。社内に越境ECの専任担当者がいない場合は、外部サービスを活用したほうが結果的にコストを抑えられることがあります。

ただし、外部サービスにも月額費用や手数料が発生します。依頼できる業務範囲、対応国、サポート言語、返品対応、手数料体系を比較し、自社が負担する業務と外部に任せる業務を明確にしておきましょう。

広告・翻訳・ツールを段階的に拡張する

越境ECでは、広告、翻訳、分析ツール、CRM、不正検知ツールなど、導入したい施策やサービスが増えやすくなります。しかし、売上規模に合わないツールを最初から入れすぎると、固定費が利益を圧迫します。

まずは必要最低限の機能で開始し、販売データを見ながら投資範囲を広げることが重要です。広告は国や商品ごとの成果を確認し、翻訳も売れ筋商品から優先するなど、費用対効果を見ながら段階的に拡張しましょう。

Point
目的と予算に合わせて
適した越境ECモデルを選びましょう

越境ECにかかる費用は大きく「初期費用」「運用費用」「追加コスト」に分類されます。どの項目にどれだけ投資し、どの部分を効率化するかが、越境ECを成功させるための重要なポイントです。また、選択する販売方法や構築形態によって、費用構造や成果までのスピードは大きく異なります。

ECモール出店は「低初期・高手数料」で短期展開に向き、自社ECサイト構築は「高初期・中長期型」でブランド育成に適しています。購入代行利用は「低リスク・小中規模向け」で、初めて越境ECに挑戦する企業にとって最も取り組みやすい手法です。

どの方法を選ぶかに正解はありません。自社の目的(売上拡大・ブランド浸透・市場テストなど)と予算、社内リソースのバランスを見極め、段階的にステップアップする戦略が現実的です。コストの最適化とリスク管理を両立しながら、自社に合った越境ECモデルを構築していきましょう。

当メディアでは、「海外ECモール」「自社で越境ECサイト」「海外購入代行」についてさらに詳しく解説しています。自社がどこからスタートすべきか検討する際に、ぜひ活用してみてください。

         
越境ECの3つの始め方をわかりやすく比較
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ECモールへの
出店
越境ECサイト
を構築
購入代行モール型 購入代行自社サイト型
導入のしやすさ ECモールに
出店準備が必要
立ち上げに
多大な時間が必要
国内ECに
タグ1行追加のみ
国内ECに
タグ1行追加のみ
運用のしやすさ 海外向け
オペレーションを
整える必要あり
海外向け
オペレーションを
整える必要あり
海外向け
オペレーションを
整える必要なし
海外向け
オペレーションを
整える必要なし
導入コスト 異なる言語で
出店準備が必要
多大な
構築コストが必要
国内ECの活用で
コストを抑えられる
国内ECの活用で
コストを抑えられる
運用コスト 多言語CSや
海外発送など
自社で行う必要
多言語CSや
海外発送など
自社で行う必要
多言語CSや
海外発送など
対応不要
多言語CSや
海外発送など
対応不要
戦略の自由さ ECモールの
ルールに従う必要
自社ECサイトなので
自由に行える
自社ECサイトなので
自由に行える
自社ECサイトなので
自由に行える
ブランディング ブランドイメージの
確立が難しい
自社ECサイトなので
ブランドを
自由に表現できる
モールに遷移する
のでブランド体験が
途切れる
自社ECサイトなので
ブランドを
自由に表現できる
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